日本の箸と置き方と歴史

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日本で箸を使われるようになったのは、今から約1400年前です。

当時の日本は、食事は手掴みで食べられていました。

箸を広めたのは、聖徳太子だと言われています。聖徳太子は、当時の中国(隋)に小野妹子をはじめとする「遣隋使」と呼ばれる使節団を送り、隋の気品あふれる「箸の作法」に大いに感激したと言われています。

「手掴みの食事スタイル」は、隋の風習からすると、「原始的で野蛮な国」と思われる恐れがあるため、国家最優先であった隋との外交や貿易でそのように見なされたら一大事です。

そこで、聖徳太子は、箸を使う文化をまず朝廷に広めました。そして、時代が流れ、箸の作法はやがて庶民にまで広まり、日本の箸文化は独自の進化を遂げていったと言われています。

お箸は一番手前で持ち手が右側に来るように配置します。左利きでもお箸の向きは変えません。

なぜならば、箸は“あの世との結界を作るもの”だからです。   

自然界からの恵みである食べ物には魂が宿っていると考えてきた古来の日本人は、「箸」とは「橋」につながる言葉でもあり、神聖な自然の霊界と人間の住む現実世界とを分ける“結界”としての意味も込められていました。 つまり、「箸(橋)の向こうは自然の霊界(神様の領域)、箸(橋)からこちら側は人間界」と解釈されます。

料理を調理する際、日本人は「神様」に捧げる意識で作り、「神様」が召し上がってから、箸をとり、結界を外して、料理をいただくわけです。

手を合わせて、「いただきます」と一礼してから初めて箸を手に取るのも、自然の霊界への弔いの意味があります。

霊を弔ってから、初めて箸を手にして、結界を解き、神聖な食べ物を口に運びます。

また、箸を縦に置くのは「尖った箸の先を、食卓を共にする人に向けるのは失礼」という理由からよくありません。

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