某アイドルに見る「おもてなし」

東京のすし屋の娘でもある、江戸前寿司伝道師Satomiです。

前回、「すし通」の第一歩として大切な「おもてなし」について、日本語から、海外からみてお話ししました。

普段、皆さんはどのようなことをされたら「ありがとう」と思いますか。

・ものをもらった時

・何かをしてもらった時

など

日本語から日本文化や話している人がどんな人かを考えたことはありますか。

私は、普段から、日本語から日本文化・日本人を見ることで、「話し相手が自分や話題になっている人をどのようにみているか」や「この人はどのような人なのか」を考えます。

・尊敬語や謙譲語から見る自分や話題になっている人が話し手にとってどういう位置づけか

・もらう・あげるの使い分けから見る自分や話題になっている人が話し手にとってどういう位置づけか

・「おもてなし」精神のある人だなぁ

・感謝の気持ちがある人だなぁ

など。

今回は、「あるアイドルに見るおもてなし精神」を日本語から、画面越しに私が感じた人柄と共に見ていきたいと思います。

ファンなら誰のことかわかるかもしれないし、人をカラーで呼ぶというのはどうかと思いますが、メンバーカラーで紹介していきたいと思います。

注目したきっかけ

ほぼ毎年観に行っている舞台に「メンバーカラー青」の方が出たことでした。

私と同世代のグループで、「○○君、○○と同じ学校行ってるらしい」「○○君、成人式行ったら居た。」など、半分以上のメンバーが、結構勝手に身近に感じている人たちでしたが、正直にいうと、全然興味のないグループでした。

注目したきっかけの舞台では、私が「結構重要な役」だと思っている役を演じていました。

その役によって「今回の演者、ムカつくー!」とか「なんか今回の人、悲しくなったね。」などと、感想が変わるなぁと思っていました。

毎年、一緒に行く親戚と「A君ムカついたね」「今年のB君は悲しくなっちゃったね」「でも、やっぱ、ムカつく!と思う演技のA君がいいね。」と言いながら帰っていました。

しかし、このメンバーカラー青の方は、「ムカつくー!と思ったけど、最後は悲しかったし、グループの色も出てたしすごいよかった!」と私の中でのA君を超えました。しかも、今までとはまた違う良さが出ていて、とても良いと思えるもので、また観たいです。

それから、この某アイドルの出る番組をチェックするようになったのです。

そしたら、他のメンバーも「なんて良いグループなんだ!」と思う発言が多々あり、さらに注目しています。

私の注目ポイントは、見た目だけではなく、違うカッコ良さです。

「おもてなし」を感じた番組

下記、3つの番組を見て「おもてなし精神」を感じました。

① 今年はデビュー○年記念の年らしく、特別番組をやっていて、その番組を見たこと。

毎回違うことをしているが、ゲームをしたり、食事に行く回もありました。

②今年の春から始まった「優良食事番組」。新人ディレクターとメンバーが色別にグループで「優良食事を食す」番組です。日本中にある宝さがし。何の食事かを言ってしまうと番組が分かりそうなので、「優良食事」と言っておきます。

③メンバーカラー紫が出ている朝の情報番組。

その番組をたまたま見た時の「紫」の発言から観るようになりました。

メンバーカラーピンク

言葉や対応から、「体育会系」という感じがとてもする人で、前回紹介した『日本語から見た日本人』の「縦社会」をとても重じている感じの人だと思いました。

だからと言って、新人ディレクターを下に見るのではなく、周りに配慮をすることはもちろん、「弱いものには優しく」をできる、周りとの調和を大切にしている、『日本語から見た日本人』をそのまま表した感じの人なのではないか?と思う人でした。

そんな彼が、優良食事番組の第一回で、「ニホンキジ」というお宝の飼育、出荷する為に捕まえる体験をし、そのお宝をいただくという場面があリました。

その時に、割り箸と服装を指摘していました。

「【優良食事】をいただくんだから、割り箸はやめよう。」

「服も、【優良食事】をいただくんだから、正装しないと」など、

正直、「そこまで考える人だったのー!」と思いました(笑)

また、新人ディレクターにお宝をどう撮ればいいかのようなアドバイスもしていて、「テレビを視聴する人々へどう伝えれば…」と言った配慮もあるのかなーと思いました。

個人的に「令和のシノラー」と思っているゲストに語りたがりと言われていたけど、仕事とは言え、「興味を持って知識を吸収して、それを皆に伝える」という面で、いただいた「キジ」にも、お世話になった「ニホンキジ」を商売にしている方々にも素敵な「おもてなし」だなぁと感じました。

メンバーカラー青

個人的に「令和のシノラー」と思っているゲストが、メンバーカラーピンクが服装と箸を指摘した時に、「そういうの気にしないの『青』だけ」と言われ、自分でも認めてたけど、私には「青」にはまた違う「おもてなし精神」が見えました。

「昭和の人がイメージするヤンキーってこんな感じなんだろうな」

そんなイメージのある青ですが、メンバーカラー紫は「ビジネスヤンキー」だと言っていました。

メンバーが減っていって、グループの色(「不良」や「ギラギラ」といったイメージ)がなくなるから、自分がその立ち位置に立ったという意味だったらしいです。

①私はテレビを見ていて、「この人が一番素直で純粋で、曲がったことが嫌いな人なのではないだろうか」と思うことがよくあります。

かき氷を作るプロのシェフとスタッフがいて、他二人はプロのシェフを選びましたが、彼はスタッフを指名していました。

違いを感じる為かもわからないし、番組でそうするように指示したのかもわからないけど、そのかき氷を作るスタッフへの配慮も感じました。

テレビを見ていて、彼は「女性には優しく」な考えの人な気がするし、その上でスタッフが女性だから、選んだのかもわかりません。しかし、ピンクとは違うけど、ちょいちょい行動にそう言った配慮が見えます。

②優良食事番組では、よく「(「不良」や「ギラギラ」といったイメージ)のグループの青?」と外で話しかけられているシーンを見ますが、彼のその対応にフレンドリーさを感じます。

対応と言っても、話す日本語からそれをとても感じています。

前回の記事にも書いたように、日本語には「うち」と「そと」の概念があります。

彼の日本語からフレンドリーさを感じるのは、敬語とタメ語が混ざっているところです。

日本語から見る彼は、「初めて会う人だから敬語を使わないと」と思う「縦社会」を気にする部分と、相手を受け入れ仲良くしたいという「タメ語」が混ざっているという部分がみえます。

③彼は優良食事番組で、女性2人の新人ディレクターと一緒に行動をします。

1回目の放送では、グループカラー紫が「朝に弱い『青」大丈夫かな?」と心配していて、『青』は女性ディレクターがついると聞いたら、「じゃあ大丈夫かな。」と答えていました。

彼は女性には優しいということかと思います。

「えっ女性だけに優しいってどうなのよ?」と思った私ですが、彼の発言で本来の自分を見て欲しいということを伝えている部分が、「こう言った部分で良いところを伝えてくれてくれようとしてるのはわかるけど、俺嫌なんだよね」と言っていたところです。

「彼の良いところを切り取って視聴者に伝えたい」という配慮をディレクターがするというのは、彼がそれだけ対応が良いからかもしれないと思っています。

男性目線ではなく、女性目線だからこその見方をしてできた編集とも感じ取れますが、嫌な奴であったら、おそらくもっとひどい編集の仕方をするかな?と思います。

④「目には目を歯には歯を」がモットーだと言っていて、イメージ的にわかるかも?と思うものでしたが、「仕返しをするということではなく、自分のためにしてもらったことをきちんと自分も返す」という意味とも話していて、勉強になりました。

「目には目を歯には牙を」と言っている方がいて爆笑したのを思い出しましたが、悪い方ではなく、良いことも返すということも大切ですよね。

他にもありますが、以上の点から、「素直で正直、誠実な人」なのではないかというイメージです。

所属事務所が大手だから、気を遣っているという感じはあまりしないので、彼は仕事をする人と、とても良い「おもてなし」の関係にあるのだと思います。

いろいろな番組を見て、空気を読んで行動ができ、一見怖いけど、一番いじりやすいというキャラを持ち備えた、グループの中でもイメージと実際のギャップに差のある、素晴らしい人なのではないかと感じます。

また、食べ物を食べた感想が一番、イメージをしやすい解説をする気がします。

「他の人にどんな感じでどういう風に美味しいのか」を考えながら伝えるからなのか、私は想像がしやすいです。

メンバーカラー紫

メンバーカラー紫の彼は、あったことのある知り合いが「紫はとても素晴らしい人だった。親御さんの育て方が良いんだろうね!」と大絶賛していました。

そう言ったこともあり、元々私も良いイメージを持っていました。

ある情報番組で「紫」が言っていたこと、それは、ブリを捌く経験をしての「紫」の言葉でした。

その番組を見た前日、市場で「ブリよりハマチがうまいよ!」と勧められ購入し、我が家で父がハマチを捌いているのを撮影していたのですが、捌くのがとても大変そうにみえました。そして、その時、魚の血が私の口元に飛んできたということがありました。

その翌日、「紫」がブリを捌き、その大変さを実感し、「こんな大変なこと毎日してるんですよね。お寿司屋さんってありがたいですね」と言っていたんです。

私が運転して市場へ行くのが習慣になり、小さい頃も駄菓子を大人買いできるから時々行っていたのですが、購入した商品を、家に帰り、車から降ろすだけでもとても疲れる作業で、さらに、魚をさばいたり煮つけたりの仕込みなどをし、店を開く。「すし屋って大変だな」と改めて感じました。だからこそ、紫君の発言が身に染みました。

最近は、世の中に「してもらって当たり前」な悪い意味での個人主義が多いと感じますが、それぞれのお店の大変さを考えると「恩を仇で返す」という言葉がしっくりくるなと感じます。

ファンに見る「おもてなし」

SNSなどのコメントを見て、このグループのファンは個人的に良いイメージを持っています。

コロナ渦でコンサートを開催していたらしく、「○駅にカメラがいて、コロナの中のコンサートのこと聞いてる。コンサートを開催することによって、(メディアで世に変な発信をされないように)悪い報道をされないといいな…」といった点から情報提供をするファンをちらほら見ました。

「本当に応援したいから、変な風にメディアで報道されたくない!」というファンのできるサポート。

人数の減ったグループですが、今のメンバーの「おもてなし」とそのファンのできる「おもてなし」の関係が垣間見え、現在のグループを素敵だなと思いました。

Youtube

まとめ

元々あまり興味のないグループだったのですが、ファンブログみたいになってしまいました。

テレビを見ていて、「この人の考え方素敵だな」と思うことはたまにあるのですが、グループ皆に対して思ったのは、このグループだけかもしれません。

日本語や行動、周りの人との関わり方からどんな人かを私なりに考えてみました。

一見、イメージの悪い方でも、行動はもちろん、言葉の奥を深く考えていくと見えるものがあるし、おもてなしをする上での対応の仕方からも感じることができると考えています。

このグループは言語から見ても好感を持てる人たちでした。

今後の発言や行動はもちろん、活躍も楽しみにしています。

皆さんも、「日本語からみた日本人」を普段の生活で見てみると新しい発見があるかもしれないので、オススメです。

「すし」を通して、「おもてなし」を学びたい方や「すし」に詳しく知りたい方は、実践講座をお勧めします。

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参考:Wikipedia

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