東京のすし屋の娘でもある、江戸前寿司伝道師Satomiです。
皆さんは「粋って何?」と聞かれたら、どのように説明しますか。
例えば、
着物の粋な着方
すしの粋な食べ方
粋な計らい
ということもありますよね。
今回は、「粋」とは何かを考えたいと思います。
粋とは
三省堂国語辞典によると、
「気性・態度・身なりがあか抜けしていて、自然な色気の感じられること」
「気質や態度、身なりなどが爽やかで垢抜けしていること」
女性に対して使われる場合は、「色気」の要素も含まれることがあり、人情に関して男女関係についても「よく理解している」意味で「粋」が当てはまる場合もあります。
「粋でいなせ」という言葉もありますよね。
粋でいなせとは
「粋でいなせ」とは「男気のあるたくましさや、さっぱりしている」ことです。
この言葉は、江戸時代まで遡ります。
「いなせ」とは、漢字で「鯔背」と書き、魚のいなの背中を意味する言葉です。
「イナッコ」と呼ばれるボラの幼魚になります。
日本の魚河岸で働いていた人たちのマゲが、魚のいなの背に似ていたことから、いつ頃かはっきりはしていませんが、「粋でいなせ」が生まれてきたとされています。
魚河岸の若い人達は男らしく威勢の良いことから、「きっぷが良い」、「男らしい」、「爽やかな気風」という意味を指しています。
すしの粋な食べ方
よく握り寿司の粋な食べ方として、「手で食べる」と紹介されていますよね。
握り寿司は江戸の街で生まれ、現在でいうファーストフードのように気軽に食べられる屋台で売られていました。この頃、握り寿司は気軽に手で食べていました。
江戸時代に生まれた「粋」という言葉とその時に握り寿司を手で食べていたことから、握り寿司を手で食べることは粋な食べ方となっているのかもしれませんね。
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まとめ
身なりや振る舞いが洗練されていて、カッコ良いと感じられるという意味の「粋」。
この美意識が生まれ、料理文化の爛熟のなかで洗練されていったのでしょうね。
「粋」とは、各々で違う感覚になるかと思います。しかし、歴史を遡ると、江戸時代に生まれたことから、当時の江戸時代の名残もあり、食べ方や着物の着方にも「粋」という言葉が使われるのかもしれませんね。
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